臨済宗妙心寺派臨済宗は禅宗の一派で、妙心寺派は京都市内の花園にある大本山妙心寺の教えを継いでいます。

臨済宗とは？

日本の仏教には様々な宗派が存在します。臨済宗は鎌倉時代に日本に伝えられた宗派であり、他宗派同様に多くの寺院および檀信徒の方々がいます。

日本の仏教は、飛鳥時代に朝鮮半島から伝わり、聖徳太子に保護され日本に根付きました。鎌倉時代に栄西によって、中国から臨済宗楊岐派が伝わりました。
臨済宗は中国が唐の時代に、臨済義玄によって開宗されました。だるまさん（達磨大師）によって、インドから中国に禅宗が伝えられたのが、その少し前の中国の六朝時代（今から1500年ほど前）といわれます。
鎌倉時代後期から室町時代にかけて、渡来僧により日本の禅宗は全盛を迎えます。臨済宗は武家に好まれ、京都や鎌倉を中心に多くの臨済宗寺院が建ちました。

臨済宗の中の妙心寺派

栄西が開山した建仁寺や、夢窓国師が開山した天龍寺など、京都五山の本山が京都に建立されました。
その中で京都五山からは離れて、独自の発展をしたのが大徳寺派や妙心寺派の林下といわれる法系でした。これは大応国師→大燈国師(大徳寺開山）→無相大師（妙心寺開山）と続き、現在の妙心寺派に至ります。
妙心寺派は臨済宗の中で最も寺院および檀信徒が多く、寺院数は約3400ヶ寺あります。愛知・岐阜・静岡・長野に多く、全体の半分以上を占めます。名古屋にはこの地方の武士で有名な織田家や徳川家に関係ある寺院が多く、格式の高い寺院も多くあります。